【スクリーンリーダー】NVDAの弱視者向けおすすめアドオンの紹介・解説

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この記事では、Windowsのオープンソフトスクリーンリーダー「NVDA」の、弱視者向けおすすめアドオンをご紹介します。

NVDAは元々全盲者向けに開発されているソフトなので、弱視者が使うには少し煩わしい機能などが多々あると感じました。

私は弱視ですので、参考までに普段使用しているNVDAのアドオンを紹介します。また、おまけで無料で利用できる高品質な音声エンジンも教えます。

この記事は、良いものが見つかり次第順次追記していく予定です。また、読者の方で何か良いものを知っている方がいましたら、コメント欄で教えてください。

アドオン「NoBeepsSpeechMode」

このアドオンは、「NVDAキー(無変換)」+「S」を押したとき、通常は「ビープ音での音声フィードバック」⇒「音声読み上げの停止」⇒「音声読み上げ開始」という動作になりますが、「ビープ音での音声フィードバック」は正直使ったことはなく、音声を停止させるまで2度ショートカットを押さなければならずわずらわしさを感じていました。

このアドオンをインストールすると、「ビープ音での音声フィードバック」が削除され、一回のショートカットキーの押下で、音声読み上げの停止と開始が切り替えられるようになります。

このアドオンは、インストールするだけで有効になります。

アドオン「Focus Highlight」

このアドオンは、マウスポインターでフォーカスされたナビゲーターオブジェクトに対して、視覚的に視認できるように枠線で囲って表示してくれます。NVDA標準の機能としても「ビジョン」を有効にすることで、同様の機能が使用できるのですが、枠線の色が変更できないので、自分にとって見やすい色に変更することができません。

マウスポインターがあたっているナビゲーターオブジェクトを枠線でfocusしている様子

上記は私のブログの記事で試していますが、文字にマウスポインターが触れると、薄い緑の枠で囲われて表示されるようになります。この枠線の色は、アドオンの設定で自由に変えられます。

これがかなり重宝していて、今あたっているポインターがどこまでの範囲でフォーカスしているのかが分かるので、テキストリンクの多い段落や段落のの中でHTMLタグが入れ込まれていたりしても、今あたっているフォーカス範囲を囲って表示してくれるので、次にマウスでフォーカスさせる位置が明確になります。

Focus Highlightアドオンの設定画面の様子

設定は、「NVDAの設定」画面で、左の「カテゴリー」内にある「フォーカスハイライト」を選択します。ブラウザーで使用する「フォーカスモード」と「ブラウジングオード」、Windows上で使用される「ナビゲーターオブジェクト」のそれぞれの状態での、枠線の色・太さ・形状を設定できます。

色は16進数のカラーコードを入力する必要があるので、下記のサイトなどで好きな色を選択して、コードをコピペしてください。

アドオンの有効・無効の切り替え

Focus Highlightアドオンの有効・無効の切り替えは、「NVDAキー(無変換)」+「Altキー」+「P」でできます。

無料音声エンジン「Nuance Vocalizer Expressive TTS 5.4」

これはかなり高品質で、自然な発話に近いです。NVDAは標準で、「Microsoft Speach API」と「Open JTalk」がサポートされていますが、正直品質は良くありません。できれば高品質なものを使いたいと思いますので、最近見つけた高品質な音声エンジンを紹介します。

Nuance Vocalizer Expressive TTSのダウンロード場所のリンク

上記サイトにアクセスして下の方に行くと、ダウンロードできる場所が2つあるので、好きな方をクリックしてください。

Nuance Vocalizer Expressive TTSの言語別ダウンロードリンクのリスト

そうすると、言語別のダウンロードリストが出てくるので、「Japanese」の項目を探して、好きなバージョンを選んでください。とは言え、一度すべてインストールして、声を聞いた方が良いと思います。私のおすすめは、「Mizuki」と「Sakura」です。

それぞれのリンクをクリックすると、インストールラーがダウンロードされますので、一つ一つインストールしてください。

Nuance Vocalizer Expressive TTSを設定する様子

「NVDA設定」画面の、左のカテゴリーから「音声」を選択し、「音声エンジン」の項目で、「Microsoft Speach API version 5」を選択します。そうすると、次の「音声」の項目で、先程インストールした各ボイスの名前が選べるようになっています。

おまけ:有料音声エンジン「KC-Talker」

こちらは、高品質な有料音声合成エンジンが提供している「HOYA」製の「Voice Text」を組み込んだ、音声エンジン追加アドオンとなります。HOYA製の音声エンジンは、以前スクリーンリーダーで「PC-Talker(高知市システム開発)」を使っていた時に使っていました。品質は紛れもなく最高クラスで、全く不満がないほどの品質でした。

ただ、アドオンの価格は2万円弱なので、余裕のある方は購入を検討ください。

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